ワールドビジネスサテライト (ニュース)
日経平均株価が約半年ぶりに終値で4万円台を回復した。アメリカの関税政策などへの警戒感が薄れ、市場のムードは強気に傾いている。岩井コスモ証券では買い注文の電話が相次ぎ、担当者の手が止まらなかった。日経平均株価が4日連続の値上がりとなった背景には、アメリカのレビット報道官が相互関税の上乗せ分について「一時停止期間を7月9日から延長する可能性がある」との認識を表明したことがある。またアメリカの半導体大手「エヌビディア」の株価が連日最高値を更新していることから、ハイテク株を中心に買いが集まった。好調すぎる株価に、個人投資家からは不安の声も。年初には4万円前後で推移していた日経平均株価は、アメリカの関税政策が発表された4月には3万1000円を一時割り込んだが、約3か月で9000円程上昇し一気に4万円の節目を突破した。今後の見通しについて、岩井コスモ証券の本間大樹東京コールセンター長は「4万5000円も十分視野に入ってくる。通商交渉がうまくいかなかった場合、逆回転が起きて下落圧力がかかりやすくはなると思う」などとコメントした。