めざましテレビ NEWS
小泉農林水産大臣が「見誤った」と語ったのは、コメの価格高騰について。政府はコメの安定供給に向けた関係閣僚会議を開催し、コメの価格高騰に関する分析結果を示した。高騰の原因として挙げたのが「コメの需要の見通しを見誤る」。農水省は人口の減少などで需要は減ると見通していたが、実際の需要とは乖離してしまった。需要に対し生産が足りなかった。需要が上がった要因のひとつとされたのが、インバウンドによる需要の増加。東京・浅草のうなぎ料理店では、コメの発注量がコロナ禍前と比べて1.5倍に増えたという。備蓄米の放出以降、コメの平均価格は下がったものの銘柄米の価格は高止まりが続いている状態。コメの価格高騰対策として政府は関係閣僚会議で、事実上の“減反”にあたる生産調整から一転しコメの増産にかじを切る方針を示した。宇都宮大学農学部・松平尚也助教は「しっかりと議論して増産の中身を決めないと、また令和の米騒動のような状況が生まれるのではないか」などと懸念を示した。