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フランスのマクロン大統領は内閣不信任決議案の可決を受けて今月5日に辞職したバルニエ首相の後任にベテランの政治家で与党連合の一角を占める中道政党の党首のフランソワ・バイル氏を任命した。マクロン大統領の与党は今年7月の議会下院の選挙で左派や極右政党に躍進を許して多数派を握れないまま厳しい政権運営が続いていて首相は今年3回替わる異例の事態となっている。バイル氏は13日、フランス社会や政治にいくつもの深刻な分断が存在すると指摘したうえで「和解こそが成功への唯一の道だ」と述べ、左派や右派に対して協力を呼びかけた。バイル氏の起用について左派や極右の政党からは「マクロン大統領のやり方の継続だ」という反発が出る一方、「まずは状況を見守りたい」という意見も出ている。バイル氏は早速、組閣に着手し来年度の予算案の審議などを再開する見込みで事態の打開につながるのか注目される。