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第170回直木賞は河崎秋子さんの「ともぐい」が受賞した。河崎さんは北海道東部別海町の出身。北海道を舞台に自然の厳しさや複雑な人間関係を描く作品を生み出してきた。受賞作品の「ともぐい」は明治時代の白糠町を舞台に主人公の猟師が人間よりも獣に近い感覚で山の中を生きていく物語。作品の見所は臨場感あふれる描写。河崎さんは「昔の熊と戦っていた猟師の人の手記を見たりですとか、実家にいた時に酪農の仕事をしていて牛がキレて人間に敵意剥き出しでかかってきた時にどうするかって戦うしかないですよね。熊ではないですけれどもそういった時の人間の心の動きですとか動物の怖さですとか、そういったものを部分的には取り入れられたかなと思っています」と語った。