囲碁・将棋 ”女性の棋士”新展開

2024年7月30日放送 12:20 - 12:27 NHK総合
みみより!解説 (みみより!解説)

今年は囲碁の団体「日本棋院」と将棋の日本将棋連盟がともに創立100年という記念の年だが、女性の活躍という意味でも節目になるかもしれない。今月17日、囲碁の新たな公式戦の開幕式が行われた。日本女子囲碁リーグは女性棋士だけの団体戦で、1年近くかけて8回の対局を重ね優勝を競う。対局は多くの人に見てもらえるように土曜日に行われ、動画サイトの日本棋院のチャンネルでライブ配信される。囲碁の世界では男女ともに中国と韓国の方が日本よりも実力が上というのが現状。5年前、当時の史上最年少10歳0か月で棋士になった仲邑菫さんはより高いレベルを目指すとして今年3月、韓国に移籍した。日本棋院はできればチーム数を増やして中国や韓国のリーグと戦う機会も設けたいとしている。日本人の余暇活動の実態を調査している「レジャー白書」によるとおととし年に1回以上行った余暇活動として囲碁と答えた人の割合は全体では1.4%だった。囲碁界としては若い世代や女性への普及が急務となっている。日本棋院・青木喜久代常務理事は「強い女性棋士がいることを知ってもらいたい」などとコメント。
今年は囲碁の団体「日本棋院」と将棋の日本将棋連盟がともに創立100年という記念の年だが、女性の活躍という意味でも節目になるかもしれない。将棋界では初めての女性の棋士が誕生するかもしれない。今月、女流棋士の西山朋佳が棋士になるための編入試験に申し込み、受理された。棋士には男女を問わずなることができるだが、これまで女性は1人もいない。棋士になるには原則として奨励会という養成機関で厳しい競争を勝ち抜き四段に昇段する必要がある。西山は奨励会では四段昇段に僅かに及ばずその後は女流棋士として活躍。現在女流の8つのタイトルのうち3つを保持している。女流棋士は主に女流棋士同士で対局を行うが、タイトル戦の予選などで棋士と対局することがある。その成績が優秀で条件を満たせば棋士への編入試験を受けることができる。西山棋士は今年9月から月に一度プロ入りして日が浅い四段の棋士5人と対局する。このうち3人に勝てば合格で女性として初の棋士になる。


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