ひるおび! 地球を笑顔にするWEEK 2024
文部科学省は何よりも全ての子どもたちが安心して学べる学校づくりや、不登校の子どもたちには1人1人の状況に応じた多様な学びの機会を提供していきたいと話している。例えば学校内のフリースクールもある。埼玉・戸田市立笹目東小学校は、空き教室を利用したぱれっとルームという部屋があり、学校には行けるが教室に入れない不登校傾向にある児童が過ごし、10人ほどが利用している。この部屋にしばらく通ったあと、教室に戻れた児童もいるという。フリースクールも様々だが、YUME Schoolは小中高校生を対象にした全国に9校あるフリースクールで、その中の川崎ラチッタデッラ校を取材した。オンラインフリースクールも登場している。
中学生の時に不登校になり、フリースクールに約5年通学しているゆいととなおは、なぜ不登校となったのか。学校に行けなくなって悩んだ時期もあったという。生徒の悩みに応えるため、このスクールでは自分の気持ちを伝え、相手の意見を聞くトレーニングを取り入れているという。小学校の時からフリースクールに通う中学2年生のうーたんに、学校との違いについて聞いた。フリースクールでは好きなことから始めて、その子にあったペースで学んで行くことを大切にしているという。ゆいととなおは現在、フリースクールに通いながら提携する通信制高校で単位を取得し、大学進学を目指している。
番組で取材した「aini school」というメタバース学校は、小中学生が対象で、約100人が在籍している。自分を表すキャラクター「アバター」を使い、メタバース(仮想空間)で遊んで学ぶ場所を問わないフリースクール。ここは在籍校の出席扱いも可能。スクール生の中には仮想空間を出て「リアルで会ってみたい」とか「学校の友達が修学旅行に行っていた。自分も行きたい」という声もあり、全国から生徒が集まり、2泊3日で修学旅行を実施したこともある。