グッド!モーニング GOOD!いちおし
きょうのテーマは「皇室伝来の名品、皇居三の丸尚蔵館」。これまで番組では教科書でおなじみの国宝・狩野永徳「唐獅子図屏風」や歴史絵巻など国宝を含めた皇室伝来の貴重な作品の数々を紹介してきた。皇居三の丸尚蔵館副館長・朝賀浩さんが展覧会「花鳥風月水の情景月の風景」を案内。国宝の伊藤若冲「動植綵絵」を紹介。30幅に及び動物と植物をテーマに描いた。今までその作品とともに作者・伊藤若冲の出自や卓越した技術を紹介してきた。今回、「動植綵絵梅花皓月図」が公開された。近代日本画の巨匠・川合玉堂の「雨後」を紹介。川合玉堂は日本画の伝統を継承し独自の画境を開き、今も人気の高い日本を代表する画家。その腕を買われた玉堂は昭和天皇の后で日本画が趣味だった香淳皇后の絵の先生になった。日本を代表する女性画家・上村松園の「雪月花」を紹介。上村松園は生涯を通じて品格ある美人画の制作に努め、女性として初めて文化勲章を受章したパイオニア。大正天皇の皇后・貞明皇后が文部省美術展覧会に上村松園の作品を出品する折に、何か作品を描いて納めてほしいと依頼された。作品が出来上がる前に20年、21年かかっている。松園は悩みに悩んで、皇室にふさわしいものをと平安時代の王朝のみやびをテーマに「雪月花」3幅で表現。「安宅切本和漢朗詠集」を紹介。貴族の間で引っ越し祝いなどでプレゼントとして贈答されたもの。展覧会は今月20日まで開催。