THE TIME, 全力TIMEライン
東京国立博物館・ハローキティ50周年の特別展示「Hello Kitty展−わたしが変わるとキティも変わる−」を取材。1974年に登場してからの懐かしいグッズの数々が展示されている。さらに東京国立博物館とコラボした作品。写楽の浮世絵になったキティちゃん、歌川広重の世界で傘を差すキティちゃんなどが展示されている。東博学芸企画部・松嶋雅人部長は「無理なく溶け込んでいる。キティちゃんが日本文化そのものだから」とコメント。もともとキティちゃんは小銭入れのキャラクターとして誕生。グッズのデザインとして描かれるキティちゃんと商品として描かれた日本画。同じ成り立ちを持つからこそ共通していることについて、松嶋部長は「柔らかい、角がない」、キティちゃんの顔について「口がない=様々な表情になる」などと語った。見る人が悲しいときは一緒に悲しみ、うれしいときは一緒に喜ぶように見えるキティちゃん。サンリオ・ハローキティ展担当・高桑秀樹さんは「グッズ出身のキャラクターは、物語性、世界観が希薄。コラボレーションしても相手の世界観を壊さない」と述べた。松嶋部長は「懐の深い日本文化そのもの」と語った。
東京国立博物館で一つのキャラクターを取り上げるのは初めての試み。そこには博物館のある狙いが。東博学芸企画部・松嶋雅人部長は「キティちゃんを窓口に新規顧客を開拓したい」と語った。敷居の高いイメージのある博物館。悩みを解決するためにぴったりだったのがキティちゃんだった。外国からの客も多い。世代や国籍を問わず愛されるキティちゃん。ハローキティ展は来年の2月24日まで。