報道ステーション (ニュース)
猟友会の小林清悟さんは牧場からの依頼を受け害獣駆除と並行して箱罠の見回りをしている。北海道別海町は今、緊迫した状況にある。ここでは人口の7倍近い数の牛が飼われているが、おとといクマに襲われたとみられる子牛4頭の死骸が見つかった。対策の必要性が日に日に増すクマ。道全体で目撃数は急増していて、SNSには日々目撃情報が挙がっている。先月下旬に根室市でクマに襲われた車。根室市では今日も市街地でクマ目撃情報が出ている。根室市でのクマの目撃件数は4月以降既に32件。去年の同じ時期は8件だったので4倍に増えている。しかし突然クマに遭遇してしまってもそう簡単にはクマを銃で撃ち駆除することが出来ないのが現行のルール。きょう環境省では市街地でのクマへの銃使用規制に関する検討会が開かれた。今の法律では原則として警察の指示なく、銃を使用したクマの捕獲は禁じられているため改正を求める声が上がっている。牧場に侵入し牧草を食べてしまうシカは害獣として駆除対象になる。市町村ごとに害獣駆除の期間は決まっていて別海町ではこの期間クマは駆除の対象外。そのため捕獲したクマを銃で撃って駆除したい場合は役所からの依頼や許可が必要となる。去年、牛66頭を襲い世間を騒がせたOSO18と呼ばれたクマが現れたのは隣町。更に今回は放牧されていた牛を襲ったOSO18のときと違い直接牛舎に忍び込んでいる。この町で今月に入ってのクマの目撃情報は10件。中でも今回のようなクマの出現は酪農家にとって死活問題。