ニュースウオッチ9 (ニュース)
きょう臨時国会閉会。年収の壁の178万円への引き上げについてはきょうもギリギリの協議が続いた。高市首相は小野寺税調会長と会談し、国民との協議状況などの報告を受けた。小野寺税調会長はその後きのうに続き国民・古川税調会長と協議を行ったが、自民が低所得層に重点を置いた案を示す一方国民は中間層も含めた引き上げを主張していて、合意には至らず。今後は党首会談も視野に詰めの議論へ。そして高市首相は夕方会見を開いた。「物価高への対応を最優先に働いてきた」「まずは補正予算成立というかたちで国民との約束を果たすことができた」などと述べた。そのうえでガソリン税の暫定税率を廃止する法律の成立などにも触れ、臨時国会の成果を強調した。今回の国会の焦点の1つは、自民・維新の連立合意に盛り込まれた衆院議員の定数削減。しかし野党側は企業・団体献金の取り扱いめぐる法案審議を優先させるよう主張し、定数削減法案は継続審議となった。これについて高市首相は「大変残念ながら審議すらされなかった。引き続き野党の理解求め成立を期したい」などと述べた。高市政権の初めての国会運営について立憲民主党・野田代表は「高市総理の個人芸に頼っている自民という感じ。非常に独断専行で危うい」などとコメント。一方自民・鈴木幹事長は高市首相と1時間昼食をともにしながら会談を行い、維新との連立について「信頼関係を築き上げて誠実に実行していく」などとコメントした。
