真相報道バンキシャ! (ニュース)
日本人と外国人で、異なる料金設定をしている東京・渋谷区の海鮮バイキングの店。フロアを見てみると、日本人を接客しているのは、日本語しか話さない従業員。奥の外国人観光客を接客しているのは、英語が話せる従業員だ。この店では、英語が話せる従業員を必ず1人シフトに入れる。その人件費を捻出するため、料金に差をつけた。さらに、もう一つ理由があった。店によると、外国人の方は半分、5割くらいはキャンセルするという。キャンセルで出た損失を補填するために、料金に差をつけていると話している。米満尚悟オーナーは「外国人の観光客のお客様は全くいらっしゃらなくていいっていう考えじゃない。ただ、ある程度調整しないと、どうしてもお店が回らなくなっちゃう」とコメントした。こうした設定について外国人の客は「追加料金は、妥当だと思う。それも日本の文化なのだろうから」と話していた。こうした二重価格は自治体でも検討に入っている。兵庫県にある世界遺産・姫路城は去年、過去最多の45万人の外国人観光客が訪れた。ここで検討されているのが、外国人観光客の入城料の引き上げだ。現在、18歳以上は一律1000円だが、外国人観光客に限り、およそ4倍の金額にする二重価格を検討している。清元秀泰市長によると、収益はオーバーツーリズム対策や、城の修繕に充てたいとしている。訪れていた外国人観光客は「少し高くても、日本の文化を知って見ることができるなら、喜んで支払う」という一方で「外国人と地元の人を分けるのは差別。同じ値段じゃないと」という声も聞かれた。市によると、今年度から入場料の見直しについての検討を行い、来年度以降に料金の改定を予定している。