報道特集 (特集)
投票箱を24時間、防犯カメラで監視するなど異例の対応が取られた韓国大統領選挙。背景にあるのはネットで拡散した不正選挙をめぐる陰謀論だった。こうした情報が若い男女の投票行動にも影響を与えている。混乱の現地を取材。韓国の新たな大統領に就任した李在明氏。李在明氏が49.42%を獲得し、保守派の与党候補らを抑えて勝利。淑明女子大学・洪誠秀教授は今回の選挙結果から若者の投票行動の変化に注目している。20代、30代の男女はやや進歩的な傾向があり、年配の世代は保守的な傾向と両極化することが一般的だったが、今の20代、30代では男女の間で違いが顕著に表れる。政治的な傾向が若い男女でこれほど違うことは非常に注目すべき新しい現象といえる。20代、30代の女性が李在明氏に投票したのに対し、男性は保守系の金文洙氏と李俊錫氏を含む3人で票を分け合った。投票行動の背景に選挙で不正が行われているとするネット上の世論が大きく影響したという。