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きょうのギモンは「大雨&台風…今年の天気は異常?」。気象庁はおととい、11月として初めて大雨特別警報を発表。大雨の影響で道路の冠水が相次ぎ、スーパーでも商品や冷蔵設備が水浸しになる被害が出た。沖縄県の名護市、大宜味村などでは相次いで記録的短時間大雨情報を発表。大宜味村の一部ではきのう、一時緊急安全確保が出された。
正午時点で、日本のはるか南に台風22号、23号、24号が発生中。熱帯低気圧も台風になる見込みで、11月としては初めて4つの台風が同時に存在する可能性がある。日本の南の海上の海水温が平年より高くなっていることが原因。今週、熊本や鹿児島で夏日となる予想もある。気象庁が発表した平均気温の1か月予報では、すべての週で平均気温が平年より高くなる確率が50%以上。
気温の変化は世界でも。世界各地で異常気象による災害が起きている。スペインでは先月、異常な大雨による洪水で200人以上が死亡。メキシコでは猛暑でダムが干上がった。EU(ヨーロッパ連合)の気象情報機関は、今年の世界の平均気温が観測史上最高になることがほぼ確実になったと発表した。2015年に採択されたパリ協定では産業革命前からの気温上昇を1.5℃以内に抑える目標を掲げていたが、今年初めて1.5℃以上高くなる見通しだという。ランセットなどの研究チームなどの報告書によると、去年世界で暑さが原因で死亡した65歳以上の推計は約41万人と過去最高。温暖化対策を話し合うCOP29が、アゼルバイジャンで今月11日から開幕。今回、途上国への支援が焦点となっている。現在、先進国は温暖化対策で途上国に対し年間15兆円規模の支援を約束しているが、どれだけ増額できるかが焦点となっている。懸念されているのが、温暖化対策に否定的で大統領時代にパリ協定から離脱したトランプ前大統領の返り咲き。米国はバイデン政権になりパリ協定に復帰したが、米国メディアは「トランプ大統領が誕生することで再び離脱する準備をしている」と報じている。