ひるおび 15周年感謝WEEK冬
交通の大動脈・環状七号線の地下で都心の氾濫を防いでいるのが環七地下調節池だ。ここはエレベーターで地下に降りて進むのが特徴で、地下トンネルを進んでいくと更に大きい直径の筒の中に進んでいった。全長は4.5kmとなっていて、1時間に50ミリを超える大雨が降った時に水を取り込んで河川の水位を下げる仕組みとなっていて、約54万立方mの水は25mプールであれば1800杯分となる。水は地面には浸透しやすいのに対し、コンクリートやアスファルトも多い都市部では雨の逃げ場が少ないことから冠水には警戒が必要という。一方でこの貯水池は稼働する前の1993年台風11号は総降水量288mmで3117棟が被害を受けたのに対し、稼働が始まった2004年の台風22号はほぼ同規模の雨量だったのに対し被害を受けたのは46棟にとどまった。今年8月に発生した大雨では麻布十番で冠水被害を及ぼしたが、午後6時50分に取水を開始すると7時10分に古川でも氾濫危険情報が出されたが、その後は水位が下がり氾濫など大規模な被害を免れることとなった。