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平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて、運慶が源頼朝の依頼で仏像を作った。奈良東大寺南大門の金剛力士像などを製作し、多くが国宝や重要文化財に指定されている。企画展「運慶展 運慶と三浦一族の信仰」は横須賀美術館で12月22日まで開催。学芸員・冨田康子さんが案内する。運慶の仏像の5/30体が並んでいる。冨田さんは「運慶は鎌倉幕府と深い関わりがあった」という。和田義盛は三浦半島を治めていた三浦一族の武士で源頼朝の側近として活躍。三尊像は阿弥陀如来と菩薩2体のセットになっている。阿弥陀如来坐像はどんなに罪の重い生き物でも無条件で救うことができる仏像。奈良時代に伝来し全国で阿弥陀如来信仰が盛んになった。手の形は来迎印と言われ阿弥陀如来が極楽浄土から人々を迎えに来てくれる時のポーズ。阿弥陀如来に付き従うのが観音菩薩と勢至菩薩。観音菩薩は慈悲の力で人々を救ってくれる存在。勢至菩薩は知恵をつかさどると言われる存在。不動明王立像は怒りによって人々を導く存在で右手に太刀・左手に羂索・背中に炎を背負う。毘沙門天立像は甲冑を来て邪鬼を踏みつける武神。右手に三叉の鉾・左手に宝塔を持つ。奈良の寺院の復興には頼朝が深く関わっていた。