ワールドビジネスサテライト (ニュース)
アメリカ南部サウスカロライナ州にある、重機などを製造する工場。溶接作業を行っているのは産業用ロボットで、世界4大メーカーの1つとして知られる安川電機のロボットアーム。多くの製造業が3月に決算を迎える一方で、安川電機は決算期を2月に設定している。そのため、安川電機の業績は多くの製造業の業績を占う“先行指標”として注目される。そして今日、来年2月までの1年間の業績予想を発表。純利益が370億円になるとの見通しを示し、330億円だった従来の予想を上方修正した。7月下旬に日米の関税交渉が合意に至り、相互関税の税率が24%から15%に引き下げられたことが要因とのこと。交渉が合意する前に発表した業績予想では、関税によるコストを65億円と試算していた。しかし、税率の引き下げにより関税コストは35億円に縮小するという。関税交渉では、日本がアメリカに対して約80兆円の投資を行うことで合意している。安川電機の小川社長は、アメリカでの設備投資の需要が拡大すれば、業績の追い風になる可能性があるとの見方を示した。