宮殿

2026年2月28日放送 5:11 - 5:40 NHK総合
皇居の美 (皇居の美)

皇居の宮殿は昭和43年に完成。長和殿は長さ160mあり宮殿で一番長い建物で窓の外には日本庭園がある。天井のシャンデリアは彫刻家の多田美波がデザインを手掛けた。波の間には東山魁夷の「朝明けの潮」が飾られている。千草の間と千鳥の間は賓客が待機する場所で安らぎをもたらす。宮殿で最も格式が高い建物が正殿で松・竹・梅の3つの間があり、竹の間には福田平八郎の「竹」などが飾られている。松の間では即位の礼など主要な儀式が行われるが、天皇陛下の椅子は訪れた人が立つ床と同じ高さに置かれている。宮殿が現在の姿になった背景には大きな時代の変化がある。戦争で焼け野原になった東京。明治の宮殿も焼け落ち長らく再建されなかったが、高度経済成長期に新宮殿として建設された。基本設計を担当したのは建築家の吉村順三、寝殿造を取り入れ新たな日本に相応しい宮殿を目指した。君主から象徴へと変わった天皇。それを形で表したのが長和殿だった。
皇室の儀式では美しく飾られた馬車「儀装馬車」が用いられることがある。スウェーデンの新任大使が信任状捧呈式に臨んだ際にも馬車で東京駅から皇居へ向かった。馬車は当初はヨーロッパから輸入していたが国内でも作るようになった。皇室の馬車をメンテナンスしている会社が千葉県にある。神輿作りの技で馬車に往年の輝きをもたらせている。
君主から象徴へと変わった天皇。それを形で表したのが長和殿だった。


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