グッド!モーニング Good!いちおし
東京都内を中心に100店舗以上を展開する「名代 富士そば」。特にビジネスマン人気が高い。看板商品のそば・うどん・カレー・かつ丼などが有名だが、富士そば好調の秘訣は各店舗で独自に開発される珍メニューにあった。富士そばでは店舗ごとにオリジナルメニューを開発。お客のニーズに合った新商品を定期的に販売することでメニューが飽きられず通い続けてもらえる。過去には浜松店「まるごとトマトそば」や恵比寿駅前店「クリームシチューうどん」などの珍メニューも販売。話題にもなりPRにもなっている。赤坂店で人気のオリジナルそば「ほろほろ肉そば温泉玉子付き」を紹介。3時間煮込んだ豚バラ肉は丼ぶりからはみ出そうな大きさ。数多くの珍メニューを販売し続ける富士そば。珍メニューで利益は出ているのか。1972年、東京にはあまりなかった立ち食いそばの店として渋谷に1号店を出店。かけそば1杯45円と格安なこともあって、オープンしてすぐに1日1000人の客が来店。店舗も増え、約30年前から珍メニューを始めた。客層にあったメニューを提供し売り上げUP。当時の店長たちの熱意が富士そばの成長につながった。今、これまでとは違う理由の珍メニューを販売。「贅沢しあわせかつ丼」「さらに贅沢かつ丼極」を紹介。三元豚を使い通常のかつ丼の約1.5倍サイズ。値段も富士そば商品の中でトップクラスの贅沢メニュー。高額商品の開発にはある理由があった。接客不能にならないように客の数をあえて減らすための高額メニューだった。名代富士そば創業者・丹道夫会長の「値下げしても疲弊して利益が残らない」との教えがあった。珍メニューがいじられることについて社長はどう思っているのか聞いた。「ネットの中で話題になっているということは、お客様が来て下さる1個の理由になりますし、ある意味で思った通り。美味しいを追求するよりは珍メニューを追求する方が多いかも」と話した。