モーサテ (経済情報)
野村グループ・藤井さんは「4月の小売売上高はプラスマイナスで0%と予想のプラス0.4%から下振れた。3月分もプラス0.7%→プラス0.6%に下方修正された。また、コアの小売売上高についてはマイナス0.3%で予想外のマイナス圏となった。こちらも3月分が下方修正された。これまで消費活動に関連するサーベイでは弱い数字が続いていたが、本指標の下振れでも同様の内容が示された。消費者心理の冷え込みが改めて意識されることになりそう。CPIが小売売上高を受け、米株マーケットの一部でテールリスクとして懸念されていた利上げの可能性は完全に後退した形。昨日、パウエル議長が『サービスインフレは必ずしも2%に向かう必要はない』とコメント。パンデミック以前も『サービスインフレが2%を上回っていた』と指摘しており、利下げを進めたいという意欲が感じられる表現だった。本日の指標と合わせて考えると米株市場参加者のフルセンチメントが支えられそう。かつてデイトレーダーの間で人気を集めたミーム株が再び注目されている。本日は失速しているが、昨日まで2日連続で爆筒した。この力強い値動きからまだ個人投資家の余剰資金が相当数あることに対する驚きの声がマーケットから上がっていた。一部の投資家はこれまでスタグフレーション懸念などでセンチメントが落ち込んでいたが、ミーム株大幅上昇後に通期転換が見られた」と話した。