歴史探偵 (歴史探偵)
安達清一郎は桜田門外の変に関わった関鉄之介を匿ったと、日記に綴っている。内容を紐解くと、最初の銃撃で井伊直弼は事切れたという。また、関の弟の証言によると、関鉄之介は事件当日、銃を携帯したというが、関本人は銃撃したとは安達に言っていない。襲撃犯の1人、森五六郎は自ら出頭し、尋問を受けた。記録によると、森は携帯していた銃で駕籠を撃ったといい、澤田平氏はその銃を所有している。 外国から入ってきた銃を模した日本製で、オリジナルはアメリカ製。マシュー・ペリー提督が皇帝に献上した銃の1丁が水戸家に渡り、参考にして銃を製造したという。
徳川斉昭のもと、水戸藩では攘夷のため軍備増強を図っていた。矢倉方という部署で武器製造が行われ、勤務していた森山という藩士が桜田門外の変に参加していたという。井伊直弼の暗殺事件は銃という最新鋭の武器が使われていたと考えられる。