モーサテ (ニュース)
日銀が政策金利の維持を発表したことについて加藤さんは「きのうの植田総裁の説明からすると『トランプ関税で日本経済の不確実性が高まっているので、利上げを急いでいるわけではないが、利上げ方向の姿勢は維持する』というものだった。その理由の1つは政策金利からインフレを引いた実質金利が日本は海外に比べて突出して低い。基本的に円安方向の力となる。アメリカは基本的には円高誘導を望んできていないとい環境の中、日銀が『利上げはしばらく諦めた』と言ってしまうと相当円安にいってしまうと思う。そうすると食料などの輸入インフレも上がりやすくなり、それも問題。アメリカ・ベッセント財務長官は為替についていまはそんなに人為的に動かそうとしていないが、トランプ政権全体としては”安すぎる円”を問題視してくる可能性はある。その点では日銀は年内に1回は利上げするだろうと思う。ただ、タイミングは関税交渉次第なので、すごく日本にとっては絶好調で良い結果がすぐに出れば7月利上げもなくはないが、そうでない場合は秋頃だと思っている」などとコメントした。
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