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基礎年金の底上げ策などが盛り込まれた年金制度改革関連法がきのう参議院本会議で可決、成立した。年金改革法はパートなどで働く人が厚生年金に加入しやすくする為、年収106万円の壁を交付から3年以内に撤廃する。街の人からは「うれしい」「長く働かないと元が取れないようになる」などの声が聞かれた。
きのうは2カ月に1度の年金支給日。墨田区在住の年金受給者の83歳男性を取材した。「(年金は)大きい」と話した男性は10歳年下の妻と都営住宅で2人暮らし。支給額は約19万5000円。妻の年金を合わせても1カ月あたり約16万円で、家賃などを引くと生活は厳しいため2人は今でもアルバイトをしている。男性はシルバー人材センターで配達業務、妻は老人ホームで週4回勤務している。節約のため日中は電気を消して生活。買い物は安い商品を求め自宅から20分かかるスーパーなどを渡り歩く。先週は開店前から3時間並び備蓄米を購入したという。日々の生活には不安があるが、次世代のことが心配で「今私たちはこれなりの年金をいただいているが、若い人が将来受給するときどうなるか心配」と語った。