news every. (ニュース)
今年1月に引退したJR東海のドクターイエローは「新幹線のお医者さん」とも呼ばれていた。電気を供給する架線をカメラで撮影したり、特殊なパンタグラフを使って異常がないかをチェック。こうして新幹線の安全運行を支えてきた。ダイヤは非公開、運行は10日に1回程度、その姿はいつしか「見れば幸せになれる」と言われるようになり多くの人を魅了してきた。その車両の一部を「リニア・鉄道館」に展示するため2日間かけて深夜の120キロの道路を大移動する。通常、引退した車両の多くは工場に入ると解体されるそうで、展示用にもう一度出てくるというのはなかなかないという。ドクターイエローの移動がいかに貴重かを教えてくれた「ねぎまとれいん」さんは家から持ってきたぬいぐるみとの写真を狙うという。闇夜に現れたドクターイエローは全体を青いシートに覆われて登場。それでもぬいぐるみを地面に置いて必死に撮影。鉄道ファンに見守られいよいよ移動が始まったドクターイエロー。車体だけで約27メートル、その巨大さゆえ曲がろうとすると電柱ギリギリに。そんな中、進行方向でカメラを構えていると何故か反対方向へ曲がっていく。トレーラーはバックしたまま進行方向に向かっていく。ドクターイエローはバックのまま暫く進むと大きな交差点へ。ここで切り替えして国道1号を目指す。道路を片側2車線使ってゆっくり国道1号へ向かう。スピードは30キロほど、後ろに一般車を従えて移動する。出発から約1時間、ドクターイエローは国道1号との合流地点に到着。高架になっている国道1号の下をくぐり抜け、狭い道を右折する今回のルートの難所。ゆっくりアンダーパスを通過するトレーラー。障害物を避けながら慎重に進むこと約5分で無事に右折に成功した。午前3時過ぎ、ドクターイエローはバイパスを通り過ぎ豊橋埠頭を目指す。車体が奥に停車すると埠頭の門が閉められ、大移動1日目が終わった。大移動2日目、日付が変わる前から多くの鉄道ファンがスタンバイ。車の中で寝ているのは「ねぎまとれいん」さん。仕事に行き、そのまま来た様子。