戦後80年 映画「火垂るの墓」 高畑勲がのこしたことば

2025年8月1日放送 7:48 - 7:53 NHK総合
NHKニュース おはよう日本 (ニュース)

1974年放送のテレビアニメ「アルプスの少女ハイジ」。2018年に亡くなったアニメーション映画監督高畑勲さんの作品。今年生誕90年となるのに合わせた展示会。幅広い世代に愛された作品の舞台裏をのぞくことが出来る。展示の軸となっているのが高畑さんが書き残した数々の言葉。スタジオジブリ・田中さんは「高畑勲監督は宮崎駿監督のように基本的に絵は描かない監督なので文字とことばでスタッフにこれは何なのか、どういうふうな構造なのかっていうのを伝えていく」などコメント。戦後80年となる今年、注目されているのが、1988年公開の映画「火垂るの墓」。戦火を生きる兄弟を描いた高畑さんの代表作。映画の脚本のために書かれたノート。スタジオジブリ・田中さんは「火垂るの墓では高畑さん自らが脚本を書いている。それを準備するためのノート」とコメント。ノートは全部で7冊。高畑さんが亡くなったあと自宅から発見された。そこには映画を作るために試行錯誤したあとが残されていた。ノートに綿密に書き込まれていたのは空襲の描写。1935年に生まれた高畑さん。9歳のときに岡山市で空襲を経験。当時の市街地の63%を焼失をした岡山空襲。この経験が映画を作る根底にあったと妻・かよ子さんは語る。37年前の映画製作時、高畑さんが書き残した「もしいま突然戦争が始まり、日本が戦火に見舞われたら両親を失った子どもたちはどう生きるのだろうか?」という言葉がある。戦後80年を迎えてもなお、世界各地で戦火が広がるいま、高畑さんが残した火垂るの墓という映画が私たちに問いかけている。


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