TBS NEWS (ニュース)
米国大統領選挙から1週間。来年1月の新政権発足に向けトランプ次期大統領が人事を加速させている。トランプ氏の新たな盟友となったイーロンマスク氏。12日、政府の無駄削減に向けて新たに設けられる「政府効率化省」の責任者への起用が発表された。マスク氏は、政府予算のおよそ3割にあたる2兆ドルあまりを削減できると豪語。トランプ氏は「無駄な支出を削減し連邦政府機関を再編する道を切り開いてくれるだろう」と述べた。外交安全保障分野でもトランプ色が強く打ち出されている。駐イスラエル大使には、イスラエルを強く支持し、イスラム組織ハマスに強硬な姿勢を示す牧師のハッカビー元アーカンソー州知事を指名すると表明した。また、いち早くトランプ氏への支持を表明していたサウスダコタ州のノーム知事には、国土安全保障長官のポストが。一時はトランプ氏の副大統領候補にも名前が挙がっていたが、自伝で「過去に飼い犬を銃で撃ち殺した」と明らかにしたことで波紋が広がり脱落。それでもトランプ氏の集会で司会を務めるなど、強い忠誠心を示し続けていた。更に、こんなサプライズ人事も。トランプ政権寄りの報道を続けてきた、放送局・FOXニュースの司会を務めるピートヘグセス氏を国防長官に指名した。ヘグセス氏は過去に陸軍の兵士としてイラクなどに派遣されたということだが、経験が不足していて、国防総省を率いる資格があるか疑問が出るのは確実だとの指摘も。忠誠心と対外強硬派で固めるトランプ人事は更に続くのだろうか。