ガイアの夜明け 沖縄に新市場をつくる!
ジャングリアの西側に位置する本部町、ここにジャングリアの開業を追い風にしようとする人がいる。アセロラの生産・加工販売を手がける並里康次郎さんは、観光客向けに新たな店舗を造っていた。以前はコンビニがあったこの場所にした理由は、ジャングリア開業で往来が増えそうな県道沿いだからだという。これまでは通りの裏手でひっそり営業を続けてきた、名物は「アセローラフローズン」。満を持しての新店オープン、誰よりも張り切るのは会社の創業者で並里社長の母・哲子さん。この日は新しい店舗で出す新商品の開発に取り組んでいた。哲子さんはブラジル生まれの日系2世、琉球大学農学部で夫・康文さんと出会い結婚して会社を立ち上げた。重労働のわりに収入が低いサトウキビ、それに比べアセロラは春から秋にかけて何度も実をつけるなど効率の良い農産物。その可能性を説いて周り協力農家を増やしていった。しかし、志しを共にしてきた夫は16年前、道半ばで他界。哲子さんも去年、脳卒中で倒れ体が不自由になってしまった。沖縄産のアセロラを1人でも多くの人に知ってもらいたい、その千載一遇のチャンスが訪れた。7月19日、新しい店が完成したと聞き哲子さんがやってきた。