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きのう横浜市のスーパーでは5キロの米が4310円で販売されていた。今月24日に発表された米5キロの平均価格は前週比109円高い4251円、5月に記録した最高値に迫っている。新米が流通しているにも関わらず今もコメ価格は高止まりが続く。先週高市政権で鈴木憲和氏が新農水大臣に就任、元農水官僚で農業政策に通じている。鈴木大臣は就任早々に政府がコメの価格調整に関与しないとした。前任の小泉前農水大臣は備蓄米放出などでコメ5キロ3000円台を実現するなど政府がコメ価格調整に積極的に関与していた。各地JAが農家からコメを買い取る際に提示する概算金が基準となり卸やスーパーが利益を上乗せし店頭価格が決まるが概算金は収穫前に決まるため後から下げるのが難しく去年比で3~7割程度高い水準だったことがコメ価格の高止まりに影響しているという。それに加え猛暑による不作やインバウンドが重なったコメ不足も値上がりの背景にあるとされている。生産量に対し鈴木大臣は「需要に応じた生産が原則であり基本である、増産をし続けることは現実的には難しいだろう」と、石破政権の増産の方針を転換し来年は今年より生産を減らす方向で調整すると打ち出しし価格の大暴落を防ぐための減産とした。栃木のコメ農家は取引先から安いブレンド米もあるなかで高い新米を買わないと言われ新米を抱えていた。コメ卸業者は減産の方針に不安を抱えている。コメ価格について鈴木大臣は「今すぐに価格が下がっていくということは現実的には難しいだろうと思っている」としている。
