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東京都が主催したスタートアップ関連のイベントでは、500以上の企業や研究者などが集まった。経団連の南場智子さんは、スタートアップ委員長に就任して以来、こうしたイベントに頻繁に足を運び続けている。しかし、目標に掲げた「10X10X」達成への道のりは簡単ではない。五カ年計画の3年目が経過した今、スタートアップの企業数は1.6倍。ユニコーンの数は1.3倍に留まっている。課題として大学などの研究成果をビジネスにつなげるルートが整っていないこと、留学など若いうちから海外に出て勝負しようという若者が少ないことなどがあると分析している。中でも、世界で通用するようなユニコーンが生まれにくいことに危機感を抱いている。南場さんは今年自らの会社で新たな取り組みを開始した。一般公募でAI領域での起業志望者をシリコンバレーに送り込み、6万ドルの資金提供も用意する。さらに自身が築いてきたネットワークを活用して投資家などと繋ぎ、起業後の資金調達も目指す取り組み。多くの人がチャレンジ出来る土壌を作れば、日本経済にもインパクトをもたらすことが出来ると南場さんは期待している。