列島ニュース 宮崎局 昼のニュース
宮崎県は主力のヒノヒカリより暑さに強い新しい品種を開発し、再来年からの普及を目指している。新開発された「南海189号」は、県総合農業試験場が品種の交配を繰り返して育成を進めてきたもので、ヒノヒカリに比べて暑さに強いのが特徴。ここ数年8月から9月の猛暑で普通期米には粒が白く濁る白未熟粒が目立つようになっていた。年によっては70%近くあった1等米が去年は7.9%まで落ち込み温暖化が稲作に与える影響が大きくなっていた。今回開発された「南海189号」は、同じ猛暑の中で育てても白未熟粒の割合が少ないという。宮崎県は年内に農林水産省に新品種としての登録を申請し、再来年からの普及を目指すとしている。