ワールドビジネスサテライト The 追跡
アイスペースは民間企業として日本初の月面着陸に挑戦。2022年-2023年のミッション1では着陸船が月の高度を誤って認識し月面に墜落し失敗。東京・丸の内でアイスペース・袴田武史CEO、支援する日本企業の関係者らが見守った。支援企業のシチズン時計は腕時計の素材が着陸船の脚に採用された。西東京市のシチズン時計本社を田中キャスターが訪ねシチズン時計・清水宏朗執行役員に話を聞いた。「スーパーチタニウム」を実際に使った腕時計は主にベルトやケースなど腕時計の表面に仕様され傷に強い素材。チタンを独自技術で加工している。表面を硬くする特殊なコーティングをしている。アイスペースの月面着陸を支える企業は日本航空、高砂熱学工業などで技術、資金面で支援している。自動車メーカーのスズキもその1社。着陸船の脚の構造解析を支援した。スズキの衝突安全技術は車体の変形で衝撃を緩和する。月面着陸船の脚の中の構造が変形することで衝撃を吸収する。スズキ・増田出光部長は「(スズキは)小さな車づくりを得意としている」と話す。