べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜 べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~紀行
張り巡らされた水路が残る東京都江東区木場。水路を生かした江戸の風情を感じることができる公園もある。かつてこの辺りは“深川木場”と呼ばれ、材木市場として栄えた。材木を操る技術「木場の角乗り」は今でも有志によって継承されている。山東京伝はこの木場で生まれた。13才の頃に京橋に移り住んだ京伝は、浮世絵師の北尾重政に入門し、北尾政演の名前で浮世絵や黄表紙の挿絵などを手掛けた。その後、戯作者としての才能も開花させ、執筆も重ねていった。耕書堂から「江戸生艶気樺焼」が出版され、京伝が描くキャラクターは大人気に。京伝は多岐にわたる才能で、さらに江戸を賑わせていく。