東海道 川崎宿 400年 街道の名残を楽しむ

2023年12月16日放送 7:40 - 7:49 NHK総合
NHKニュース おはよう日本 土曜すてき旅

今年は川崎宿ができて400年、東京が見える橋から川崎市、かつての東海道を辿っていく。旧東海道は今、ビルの谷間を通っており、マンションなどが立ち並んでいる。通り沿いにある観光施設を覗くと、川崎宿のジオラマがあった。川崎宿は東西およそ1.4km、品川宿と神奈川宿の中継地として1623年に開設された。川を渡ってすぐのところに人気の食事処「万年屋」があり、当時のガイドブックに掲載されていた。万年屋は明治時代に無くなってしまったが、現在も東海道沿いに茶飯を出すお店があり、宿場の名物を復活させようとレシピを研究し、10年前から提供しているという。大豆や雑穀などをお茶で炊いた混ぜご飯は、お茶の香りがほのかにして美味しいとのこと。
さらに進むと、「田中本陣」の跡地があり、ゆかりの食べ物の三角おむすびが近くのスーパーでも売っている。三角形が川崎宿のゆかりの理由は、約300年前に徳川吉宗が将軍を継ぐため東海道を下って江戸に向かうときに供されたのが三角おむすびだったという。また、そのエピソードを元に歌と踊りが作られた。発案した池田さんは川崎宿400年を祝うためおむすびをテーマに6年前から活動を開始し、今年は市などが開催する川崎宿の記念イベントで披露された。また、池田さんはこの400年のために本陣についての古文書を調べ、丸いお盆に三角形の絵と「御紋結」の文字で確信したという。
1694年に江戸を立ち、伊賀へ帰る松尾芭蕉が川崎宿の外れの小さな茶屋で門人たちに見守られて一句を読んだ。松尾芭蕉が読んだ麦にちなんだものがあるお店を訪ね、川崎で醸造している苦味も少なく飲みやすいビールを頂いた。400年を記念して500年前にブルワリーを開いた岩澤さんは曾祖父の代からここに住んでおり、戦争で焼けて古いものがなくなっている状態だったが、経営する会社の事務所ビルを改築し、宿場の名残を感じるものを作ったという。ビールの銘柄は、この街の始まりとなった年の「1623」とつけた。ビル街を通る道に江戸の宿場の面影を感じる川崎の街を紹介した。


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