ザ・共通テン! 食卓から見える家族の絆とは?
武蔵丸雅美は、今からチキンアドボというフィリピン料理を作るという。相撲部屋チキン好きなの聞いてますか?2本で立つから鶏は縁起が良い、とんかつも食べますなどと話していた。チキンアドボを煮込む間に、ハンバーグハヤシライス作り。両面をこんがり焼いて完成。さらにマグロをぶつ切りにしてハワイアンポキに。調理開始から2時間、この日の武蔵川家族の夕食が完成。相撲は1年に6場所開催され、年に3回は地方場所。1年の4割は親方が不在なので、3人揃っての食事は貴重な時間。
笑いがたえない食卓だが、今から8年前、食卓から笑いが消えた時期があった。2017年、末期腎不全が発覚。正常時の10%しか機能していない状態で生死をさまようところまで圧壊していた。一般的に腎不全に適度な運動はいいものの、親方の場合は末期で日課の筋トレは禁止された。親方の楽しみをことごとく奪った腎不全。残されたのは人工透析か腎臓移植のみ。大病を救ったのは雅美さんの存在だった。親方のために腎臓を提供した雅美さん。当時、親方のような大きな体の移植は前例が少ない大手術だったが、毎月の検査結果も問題なし。再び笑いの絶えない食卓が戻った。移植当時、その感謝を込めて雅美さんに指輪をハワイにオーダーしてサプライズでプレゼントしたという。ハワイにあるナウ・パカという花は、二つの花をあわせて完全な花になる永遠の愛の象徴で、そのお花を入れたデザインの指輪を新たに作ったという。