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都内の米店によるとコメの仕入れ価格は先月からは去年の同じ時期と比べると2倍以上の水準で推移しているという。コメの販売店店主・水越健太さんは「今年度産に関してはトータル3回の値上げを行った」と語った。今のところ必要なコメは確保できているが店頭に並ぶコメは例年の半分ほどになっている。江藤農林水産大臣は今日の会見で備蓄米の放出に関して明後日14日に入札で売り渡す数量、対象者など概要を公表すると説明。農林水産省によるとコメの収穫量は去年に比べて18.2万トン増えた一方、JAなどの集荷業者が買い集めたコメは20.6万トン下回っている。背景として、コメの買い付け競争が過熱していることや、去年夏の品薄を受けて例年より多めに在庫を確保する動きなどを指摘する声があがっている。流通の円滑化目的に備蓄米が放出されれば初めてとなる。備蓄米を保管している倉庫には今日も去年収穫されたコメが運び込まれている。農林水産省によると政府の備蓄米は、去年6月時点で91万トンが全国300余の倉庫で保管されているという。この内埼玉県内の倉庫では備蓄米約3万トンを保管している。三菱総合研究所・稲垣公雄研究理事は、短期的には数量が確定した時点で一定程度さがるのではないか、長いスパンでみたときの影響は限定的になるのではと語った。