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海底に広がるサンゴ。様々な種類のサンゴがある。別のポイントでは海の人気者・クマノミの姿があった。ここは千葉県の沖合の東京湾。かっちゃまダイビングサービスの魚地司郎さんは、5~6年前からどんどん数の増え方が加速してと話す。この海でサンゴが増えているという。海水温の上昇が影響しているという。筑波大学 下田臨海実験センターのアゴスティーニ・シルバン助教は、水温が上がればサンゴの成長(速度)が上がる、などと説明した。一方で、漁業には困った影響が出てきた。鋸南町勝山漁協の平島孝一郎組合長は、とれる魚が熱帯系、暖かい海の魚が増えていると話す。勝山漁港は、かつては煮干しの用のイワシや金目鯛などの水揚げで賑わっていたが、とれる魚が変わったことで廃業する漁師が増え、水揚げ量はこの10年で半減したという。そんな中先月、沖合の海水温が珍しく下がっていると聞き、漁に同行した。網にかかっていたのは大量のイワシ。1日で約30tのイワシがとれ、去年3月の漁獲量を一日で超えた。しかし水温が上がればまたイワシがいなくなってしまうという懸念も。