THE世代感 若者が昔の映像を見て違和感…いつの間にか変化した事とは?
新橋駅にあった海水湯という看板。これは見た目の通り海水を沸かして入るお風呂のことである。明治23年頃の二見浦海水浴場では海に浸かる人々の様子とともに、海岸の建物には「海水温浴場」の文字があった。海水浴場は現在は海で遊ぶ場所といったイメージだが、かつては現在の温泉浴場のようなイメージであった。当時は海水のミネラル成分で新陳代謝が促進すると考えられており、その名残もあってか昭和時代の銭湯に海水場が存在していた。しかし塩分の影響で配管が錆びやすいといった理由もあってか次々と閉店し、新橋の海水湯も1991年に閉店した。海水湯はもう残っていないのか調べたところ、大阪で発見した。それが大阪堺市にある大正12年創業の湊潮湯である。浴場の一番奥にあったのが海水湯の浴槽となっていた。こちらの湊潮湯は2.5km先の海と地下のパイプでつながっており、天然の海水を使った海水湯がいただけるという。