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バブル崩壊後に就職活動を迎えた就職氷河期世代だが、若い世代も他人事ではないという。バブル崩壊後の1990年代半ばから2000年代初頭。未曾有の就職難に遭遇した就職氷河期世代。さらに就職できてもパワハラや働き方改革により板挟みになる世代も。氷河期世代は本意ではない、非正規雇用の割合が男性で3割と、他の年代に比べ突出して高くなっている。現在49歳で独身の洞裕貴さんは大学在学中に内定をもらったが、卒業する一ヶ月前に会社が倒産し内定を取り消されたという。結局1年間の就職浪人を経て、流通系の企業に就職。しかしパワハラなどで3年で退社。その後15年間は派遣社員として食いつないできた。しかし五年前に再び試練が。コロナが猛威をふるい、派遣社員だったために切られてしまった。45歳で無職になったが今は、ウーバーイーツの配達員に。またデリバリー専門のレストランを開業。しかしコロナの収束もあり、今はウーバーと掛け持ちをしても25万円ほどだという。将来の不安を抱く氷河期世代も。九州で暮らす50代の佐藤さんは、大学院で魚の生態系について研究。就職活動で約30社不採用に。正規の団体職員として初任給は16万円で働い始めたが昇給もほとんどなく、上司から離職を強いられて退職することになった。現在は国の行政機関で非正規の公務員。1日6時間半週4日で手取り月12万円。預金を含めても40万円程度しかなく、趣味の社交ダンスも断念した。今は母親の年金で生きながらえている。しかし、今は自分の老後が心配だという。氷河期世代の現在50歳の人が、65歳時点で4割の人がもらえる金額は月10万円未満。氷河期世代が2000万人が高齢者になるまで10年。専門家は今後深刻な問題をうけるのは若い世代だと警鐘を鳴らす。