クローズアップ現代 #5066 激動ニューヨーク 大統領選から1年 アメリカは今?
アメリカで最も物価が高い都市の一つ・ニューヨーク。10年ほど前から市内で暮らす女性は、この1年、食品や日用品などの価格高騰を強く感じていると話す。物価高をもたらしている要因の一つがトランプ政権の関税政策。輸入品にかかる関税が価格に転嫁され、消費者の負担が大きくなっている。高まる市民の不満。先月、トランプ大統領の政策に抗議するデモがアメリカ各地で同時に行われ、700万人以上が参加した。中でも、その不満が大きなうねりとなったのがニューヨーク市長選。多くの指示を集めて勝利したのが、民主党から立候補した34歳の新鋭 ゾーラン・マムダニ氏。ウガンダでインド系の家系に生まれたイスラム教徒。アメリカでは異色の政治信条の持ち主。民主社会主義者を自認するマムダニ氏。訴えているのは、誰もが手の届く生活。最低賃金30ドル(約4500円)へ引き上げ、家賃の値上げ凍結、バス・保育の無償化を掲げている。その財源は富裕層や企業への増税で賄うとしている。一方、ニューヨークで不動産の仲介事業を行っている男性は、経済の停滞を招くのではないかという懸念を抱いている。
