ニュースウオッチ9 (ニュース)
円高が進むとの見方が後退し業績の改善が期待される輸出企業などに買い注文が入った日経平均株価。米中貿易摩擦が下腕するとの期待感も広がり一時700円以上値上がりした。円高が進むとの見方が後退した理由は日米財務相会談。アメリカが円安ドル高是正を求めるか市場が注目していたが、為替について具体的な要求がなかったと伝わり外国為替市場では円相場が値下がりした。今回の会談について日本の政府関係者の中には「金融市場が混乱しているさなかアメリカから額的あ為替の水準に言及無かったのだろう」「また為替がクローズアップされる可能性はある」と話す人も。この1か月、為替相場はトランプ大統領の言動に翻弄されてきた。今月3日には相互関税の発表に円高に。9日に相互関税が発動するとドル売りが加速し、アメリカの通貨・株・国債が同時に売られるトリプル安が起き世界の金融市場が大きく混乱した。22日にはトランプ大統領がFRB・パウエル議長の解任を示唆し、1ドル=139円台と約7か月ぶりの円高ドル安水準となった。こうした中、行われた今回の会談。2人の専門家の読み解きは。丸山氏は「事前にアメリカ側がドル安に向け発言かとあり、よい意味で本当にサプライズがなかった。ドルが安くなり円高になっていくシナリオはいったん薄れたということだと思う」などと解説した。藤代氏は「日米交渉での為替の位置づけはだんだん存在感が小さくなっていくと思う。アメリカの中で製造業を完結させる大きな狙いは変わっていないと思う」などと解説した。今後の懸念は円安をけん制する発言を繰り返してきたトランプ大統領の言動。引き続き日本にとって為替は気を使う分野となりそう。