焼酎蔵でウィスキー!?

2024年5月14日放送 14:25 - 14:32 NHK総合
列島ニュース 列島リポート

酒品目別の輸出額ランキングではウイスキーが1位で海外でのジャパニーズウイスキーブームが追い風になっている。ウイスキーの製造免許を持つ施設が日本国内で最も多いのは鹿児島県である。通常、ウイスキーの蒸留には銅製の蒸留器を使うが焼酎メーカーの蒸留所で使われているのはステンレス製の蒸留器である。焼酎の蒸留所で会社自体も蒸留メーカーである。ウイスキーは焼酎と同じ蒸留酒で、焼酎で培った技術を生かし2017年からウイスキーを造り始めた。当初使っていたのは銅製の蒸留器である。銅にはウイスキーの蒸留のときに出る硫黄化合物などの嫌な臭いを取り除く効果がある。しかし、4年前から既存の設備を生かせないかと焼酎の蒸留器を使ったウイスキー造りに挑み始めた。試行錯誤の結果、焼酎独特の減圧蒸留という手法で蒸留することで焼酎のステンレス製の蒸留器でも臭いを取り除けることを確かめた。ウイスキーの専門家は絶賛した。
亜熱帯、台湾で造られたウイスキーが国際的なコンクールで次々に賞を受賞した。ウイスキーの熟成は気温が高いほど早くなる。もともとウイスキーはアイルランドやスコットランドなどのように寒い地域でじっくりと熟成させることでいいものができると信じられてきたが、気温が高い地域でも高い技術で熟成を管理すれば品質のよいウイスキーが造れることを示した。この会社では長い間製造の拠点を寒冷な長野に集約していたが2016年、他社に先駆けて鹿児島でのウイスキー造りを再開した。去年、蒸留から熟成までをすべて鹿児島で行ったウイスキーがサンフランシスコで開催された国際コンテストで最高賞を受賞した。本坊さんが見据えるのは鹿児島ウイスキーの一大ブランド化である。


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