ニュースウオッチ9 (ニュース)
広島・平和公園から中継。現在も多くの人が平和公園を訪れている。きょう広島は犠牲者への祈りとともに核兵器廃絶への願いに包まれる1日となった。
1945年8月6日、広島に原爆が投下。原爆の影響でその年だけで約14万人が死亡したと推計されている。平和記念式典には過去最多となる120の国・地域の大使など約5万5000人が参列した。原爆投下時刻の午前8時15分には鐘が鳴らされ黙祷が捧げられた。全国の被爆者の平均年齢は86歳を超え初めて10万人を下回った。2歳の時に被爆した「原爆孤児」の山田寿美子さんは「父が亡くなった、母がやけどを負った原爆投下の場所辺りには行きたくない」と話す。山田さんの両親は爆心地から1キロ未満の場所で被爆。父親の遺骨は今も見つかっていない。両親を失い岡山の姉に引き取られてからは被爆者として差別に遭い辛い日々を送ったという。原爆孤児は約2000人から6500人いたとされ、終戦後は頼れる親がおらず特に苦しんできた存在。山田さんは「わたしたちは被爆の実相を苦しみを伝えていく役割がある」と語った。