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今月、JT(日本たばこ産業)は従業員の「更年期障害の治療」を目的とした特別休暇などを取得できる制度を開始し、男性も制度利用が可能。更年期障害とは男性ホルモンや女性ホルモンが減少することによって疲労感やイライラ、不眠など日常生活に支障をきたす。女性は45歳~55歳ごろに発症することが多く、男性は30代でも発症する可能性がある。経済産業省の試算によると、男性の更年期障害による経済損失は年間1.2兆円にのぼり、企業による支援や対策の動きが広がっている。JTでは更年期障害の治療で休暇制度を年間最大24日利用が可能なほか、治療や検査、薬の費用が年間で上限3万円補助される。従業員の9割が男性のHONDAは2022年から定期的に社内メールなどで男性の更年期障害などの啓発活動を行っていた。40代の従業員が社内メールをきっかけに病院を受診し治療をした結果、以前のように意欲を取り戻したという。治療法は男性の場合、運動習慣の改善や漢方などが処方される。新橋消化器内科・泌尿器科クリニックの伊勢呂哲也理事長によると、他にも男性ホルモンを注射を打つ対処もある。予防するには適度な運動、規則正しい睡眠、バランスの良い食事をとる。更年期障害か加齢かを個人で判断するのは難しいため、泌尿器科などで血液検査で男性ホルモンの数値を調べる方法がある。