痛みの正体を知る

2026年3月24日放送 1:21 - 1:48 NHK総合
3か月でマスターする人体 (3か月でマスターする人体)

痛みについて特集。そこで血圧などは測定することはできるが、痛みは数値化が難しいと話題になった。アリストテレスは五感の中に痛みは含めてなくて、「痛みは魂の苦悩」と表現しており、痛みはあくまでも主観だとされているという。ただ近年は人体がどういうシステムで痛みを生み出しているのかわかってきたという。
痛みを感じるメカニズムを解説。痛みは刺激を受けて神経から脳へ送られて、神経細胞などから情報を伝える物質をだされて刺激の情報が脳の中を駆け巡り、痛いという感覚を認識するという。痛みの中には必要不可欠な痛みもあると伝えた。
スタジオで痛みの実験を行う。お湯と水が入ったコップを用意して、それぞれ指を入れて確かめた。その後は指を2本同時に入れると熱く感じだという。これをサーマルグリル錯覚というという。
痛みには危険信号としての痛みである急性痛と、長く続く痛みである慢性痛という2種類がある。危険ではない刺激でも痛みもあり、それで悩んでいる人は多いという。研究の結果、グリア細胞というものが慢性痛の原因だとされており、かつては神経をつなぐ糊のような存在なのだという。慢性痛はミクログリアが暴走して神経の働きが異常になって痛くなるという仕組みなのだという。ミクログリアの暴走は神経が傷つくことがきっかけになっているという。
津田誠はミクログリアの中に新たな性質を持つものがあることを突き止めたという。それは痛みを抑えるミクログリアの集団がいるということだという。
アメリカで慢性痛への効果が期待される薬が開発された。そのヒントはミナミバッタネズミだという。ミナミバッタネズミはサソリの毒に耐性があり、痛みも感じないという。そのためミナミバッタネズミはサソリを捕食して砂漠で生き残ってきたという。こうしたことから新しい鎮痛薬が開発されており、特定の痛みのドアを閉めて副作用の少ない薬が期待されている。
辛味は痛みなのか話題になった。そこで津田誠が辛味の受容体に関する説明を行った。辛いものを痛みとして感じ取った脳ではドーパミンを受け取る側坐核が活発になるという。辛いものを食べる痛みの刺激は、その後のドーパミンが快感として刺激されて、また辛いものを食べたいと思うようになるという。つまり脳の中のドーパミンが痛みを緩和させると解説した。


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