盗難仏像 対馬に返還 どう守る?地域の文化財

2025年5月19日放送 12:20 - 12:27 NHK総合
みみより!解説 (みみより!解説)

長崎・対馬市の観音寺で2012年に盗まれ韓国で見つかった仏像「観世音菩薩坐像」が13年ぶりに戻ってきた。この日早速法要が営まれた。田中節竜住職は「長かった。ようやくという思いが一番」とコメント。2012年、このとき対馬では別の神社でも国の重要文化財「銅造如来立像」が盗まれている。翌年、韓国人窃盗団が検挙され、「銅造如来立像」は2015年に返還された。2016年には韓国の寺が所有権を主張し提訴し、2023年に韓国の最高裁が「所有権は観音寺に」と認めた。こうして、今年5月に返還された。現在、「観世音菩薩坐像」は対馬博物館が保管している。檀家の総代表・村瀬辰馬さんは、高齢化と人口減少のなか守るのが難しいとしている。対馬博物館は5月16日から6月15日まで特別公開する。その後、平常展で公開の方針。和歌山県では2008年以降、仏像約300体が盗難されている。西山観音堂では2018年に仏像3体が盗まれ、その後2体が発見されたが1体は所在不明。県立博物館は、盗難防止のため約100体を預かる。花坂観音堂では「阿弥陀如来坐像」を盗難防止のため博物館で保管し、信仰環境を維持するためにもとに場所に複製を置いている。こうしたお身代わり仏像は、神像を含めて40体が制作されている。制作には圏内の高校生や大学生があたっている。和歌山・新宮市の熊野速玉大社で去年10月にワークショップが開かれ、小中学生などが神像の複製に彩色した。


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