ワールドビジネスサテライト (ニュース)
石破総理が東南アジア歴訪。今回の外遊で石破総理は今年のASEAN(東南アジア諸国連合)の議長国、マレーシアを最初に訪れることで、中国が関与を強めるASEAN諸国との関係構築を急ぎたいとの思惑がある。石破総理はマレーシアとの間で防衛装備品などを無償提供するOSA(政府安全保障能力強化支援)などを通じた安全保障分野での連携強化や日本企業の脱炭素技術を活用した経済協力などを確認する方針。石破総理はマレーシア・アンワル首相とはすでに去年11月にペルーで個別に会談を行っていて、明日の首脳会談でトップ同士の関係をさらに強固なものにしたい考え。また、その後、訪れるインドネシアではプラボウォ大統領と会談する予定で南シナ海で海洋進出を強める中国に対抗するため外務防衛担当の閣僚協議、いわゆる2プラス2の年内開催で合意する見通し。外交成果を上げたい石破総理だが、国内では少数与党の不安定さを抱えている。来年度予算案の年度内成立や政治とカネの問題の決着など課題は山積していて外交をてこに政権を浮揚させられるかは不透明な状況。