イット! (ニュース)
現地時間7日、初対面した石破首相とトランプ大統領。大統領執務室で行われた首脳会談後に臨んだ共同会見ではトランプ大統領からサプライズが。手渡されたのは両首脳の笑顔の2ショット写真と直筆メッセージ。そこには”あなたは偉大な首相になる、幸運を祈る”との文字が。両首脳による初の日米首脳会談で大きなテーマとなったのがアメリカ産のLNG=液化天然ガスの日本への輸出。都市ガスの原料や火力発電の燃料として使われているLNG。日本はほぼ全てを輸入で賄っているが、今後はアメリカ産LNGの輸入量を大幅に増やすことが発表された。アラスカで進むLNG開発について日本との共同事業に向けた協議が進められていると表明した。約1300kmをパイプラインで結び、LNGを船でアジアに向け輸出する計画で、総工費440億ドル・約6兆6000億円規模。太平洋に面するアラスカは日本などアジア諸国に近く、国際情勢の影響を受けづらい面でもLNGの輸出拠点に適した場所だという。さらに日本の同盟国であるアメリカからのLNG輸入によりエネルギーの安定調達への期待も。一方でコストが価格にどの程度転嫁されるかなど詳しい内容を見極める必要があるという。フジテレビ・智田解説副委員長は「今のアメリカ本土のLNG価格は国内の需給で決まる仕組みで、現状では長期契約の原油連動価格と比べ1~2割り程度低く抑えられている。アメリカからの輸入が増えたり、価格が決まる仕組みが違う調達の組み合わせが一層進むことで、結果として電気・ガス料金の高騰抑制につながる可能性もあるが、必ずしもそうなるとは言えない」と解説。