サタデーウオッチ9 テジボリ
徳島空港は去年、念願の国際線・香港便が就航した。しかし、来月から減便されることになった。減便の理由の一つとして挙げられるのは、ソーシャルメディアで7月に日本で大災害が起きるという科学的根拠のない噂の投稿である。香港との直行便は、その他の都市でも減便を予定している。
科学的根拠のない噂はこれまでも広がってきたが、過去の噂と今回で違うのはSNSの拡散力だという。
香港に住む夫婦を取材。夫婦は毎年3回以上日本に旅行しているが、噂を聞いてしばらくは控えようと考えている。現地の旅行会社は、料金の値下げや出発前に大きな地震が起きたら返金するサービスも打ち出したりしているが効果は出ていないという。
噂に関する中国語の動画は、3月、4月に急増している。これは3月28日に起きたミャンマー大地震直後のタイミングだということが分かった。さらに、3月末には日本で南海トラフ巨大地震の新しい被害想定が発表されていた。専門家によると、この発表により香港でも日本の地震に対する関心が高まったという。また、専門家は「“地震というのはそもそも予知できないいつ来るかわからないから、常に備えておかなければいけない”改めて考えるべき」などと指摘した。