国際報道 (ニュース)
イタリアを目指す難民申請者や移民を第三国のアルバニアに収容するとする政策は第三国に押し付けるアウトソーシングとの批判がある一方、移民問題に悩むヨーロッパで解決策になるうるという評価もある。前向きな評価をしているEUフォンデアライエン委員長で今日から始まったEU首脳会議を前に各国首脳に移民問題に関する書簡を送付、中で運用が始まったイタリアとアルバニアの合意から教訓を学ぶことができると指摘した。この合意をモデルとしてEU域外に移民などを収容する拠点設置の検討を続けるべきだと各国に促した。加盟国ではデンマークなどが域外の第三国に収容施設を建設する案を検討していてEUの間で同様の動きが広がるかが焦点となっている。EU域外ではもともとみられオーストラリアはパプアニューギニアやナウルに収容施設を儲け難民申請者などを移送していた。イギリスでは保守党政権下で難民申請者をルワンダに送る計画があったが選挙で勝利した労働党のスターマー首相が計画を破棄し新たな対策を模索している。計画について人権団体などは難民の人権が踏みにじられていると批判、フォンデアライエン委員長も批判している。フォンデアライエン委員長は移民問題の深刻化や欧州議会選挙での右派や極右政党の躍進で積極的な姿勢に転じたとも伝えられている。