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東京の空の玄関口・羽田空港。鳥が飛行機とぶつからないように追い払うバードパトロール隊。1日約1300便が発着する羽田空港。バードストライクを防ぐため24時間体制でパトロール。去年12月、179人が死亡した韓国の航空機事故。渡り鳥の衝突が原因と指摘されている。日本でもバードストライクは年々増加。大きな事故には繋がっていないものの、去年は全国で1600件を超え、そのうち羽田空港では164件が確認されている。取材中にも飛行機が離着陸する近くに複数のハトが出現。パトロール隊がすぐさま空砲で追い払う。他にもカラスやスズメなどが滑走路付近の芝生にエサを求めてやって来る。主に人の手で行われてきた鳥対策。最新技術の活用に踏み切ったのが中部国際空港。去年、AIによる検知システムを導入した。モニターには滑走路ごとに4台ずつ設置されたカメラ映像が。鳥の侵入を検知するとカラスの鳴き声で知らせてくれる。過去の鳥の画像をAIが学習、カメラ画像と照合して侵入を警告。航空機の運航などに影響がある場合、パトロール隊が急行。花火などで鳥を追い払う。試験導入した当初は認知精度20%だったが、現在では約70%に向上。対策の省力化に役立っているという。一方、空砲・花火に鳥が慣れてしまい、次第に追い払えなくなっていくという。そこで開発された秘密兵器とは。