イット! (ニュース)
国内最大の暴力団として知られる山口組は7日に兵庫県警本部を訪れ、抗争集結に向けた誓約書を提出している。山口組100周年を迎えた2015年に司忍こと篠田建市の方針に反発した井上邦雄の山健組が離脱して神戸山口組が結成され、2016年には山口組直系の33団体幹部が集まって親睦会が行われたがここでは山口組系の幹部が神戸山口組の事を裏切り者と名指しで批判する様子も見られた。対立する組にダンプカーが突っ込む事件が相次いで発生し、2019年には神戸山口組系の組長が山口組の組員に刺されて重傷を負う事件も発生していた。抗争を受けて2020年には兵庫県公安委員会は山口組と神戸山口組を特定抗争指定暴力団に指定してきた中での抗争集結宣言となっている。FNNの入手した山口組創立110年を記念した機関誌には「時代に沿った考え方で活路を模索」などの文言も見られた。山口組系の元組長にも話を伺うと、神戸山口組は衰退していく一方で報復もできていないなど話す様子が見られた。実際に神戸山口組はここ10年で構成員が9割以上減少している。また、8日には愛知・豊橋市で山口組幹部の会合が行われ、誓約書提出を巡る会合が行われたと見られるが、ここでは「神戸は構うなとにかく六代目山口組は全身あるのみ」といった言葉も聞かれたとされる。対する神戸山口組は沈黙を続けている。